社会福祉法人恵由福祉会の運営する認定こども園は、就学前の子どもに対する教育、保育などの総合的な提供の推進に関する法律(平成十八年法律第七十七号)第2条第7項に認定する目標を達成するため、乳幼児期の特性および保護者や地域の実態を踏まえ、園児の生活全体が豊かなものとなるように、幼児教育及び教育保育に関する専門性を有する職員が、家庭との緊密な連携の下、よりよい教育及び保育の環境を創造するよう努め、子ども第一主義を徹底し地域社会に貢献します。
※腰骨(立腰)
「やる気を起こす基本姿勢、つまり腰骨をしゃきっと立てることから始まる」と、※教育哲学者 森信三氏が提唱されています。悪い姿勢をしていると体のバランスを崩します。その為、無駄なエネルギーを使い、疲れやすくなります。また内臓にも負担がかかります。腰骨は単に姿勢を正すだけでなく人として生きる力を養います。
※森 信三
1896年、愛知県生まれ。京都大学哲学科大学院を卒業。のち天王寺師範経論、満州建国大学教授、神戸大学教育学部教授などを歴任。多年、全国で教育講演を行脚。社団法人「実践人の家」を創設。1992年逝去。
心の力とは正義感や道徳観などといった心に関するものです。それは調和のとれた人格の土台となる優しい心、自立心、そして自立心は躾で養われます。私たち保育教諭が何でも手を出して子どもたちの前にたって行うのではなく、子どもたちが自分で考え行動し、学ぶ事が出来るように後ろから見守ります。そして、何かにぶち当たって挫折したときに、子どもたち自身の力で乗り越えられるような強い心を持てるように、日々教育保育していきます。
体の力とは体力や柔軟といった力のことです。人間は幼少期に運動神経を司る小脳がほぼ出来上がると言われています。この短い限られた時期に子どもたちの可能性を引き出せるように教育保育していきます。かけっこを基本として、開脚、前屈、アザラシ、そしてブリッジへ。毎日継続する事が一番大切です。子どもたちが自らやりたい!と思えるような言葉掛けをし、どんどん進んで出来る環境を作っていき、今しか育つことのできない体の力を育てていきたいと思います。
学ぶ力とは理解力と思考力、洞察力を兼ね備えた力のことです。自分で考えて、行動する。当たり前の事と思いますが、近頃ではそれが出来ない子どもたちが増えています。その原因として、大人が子どもがやろうとしている事に何でも手を出してしまう事が挙げられます。大人になれば、そういった手を出してくれる人はいなくなってきます。自分で考え、さまざまな経験をしてこそ、身に付くものです。そこで学び次へと進めるのです。その様な学ぶ力を付けられるように教育保育していきます。
人は失敗から様々な事を学びます。成長にはたくさんの経験が必要です。私たちは出来る事はどんどんと子どもたちに経験させたいと思います。子どもたちを「籠の中の鳥」にしてはいけません。大人から見て多少危ないなと思う事でも、傍で見守ってあげたいと思います。子どもたちは自分なりに考えて、行動します。もしそこで失敗しても、そこから学び、成長していくのです。無限の可能性をもった子どもたち。その可能性を引き出せるのは私たち大人です。子どもたちの可能性を信じて、一緒に育てていきましょう。